経験3年未満の労働者が被災するケース増加 多治見労基署・29年労災発生状況

2018.06.06 【監督指導動向】
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ミンチ機で左手切断も

 経験の浅い採用3年未満の労働災害が増加傾向――岐阜・多治見労働基準監督署が発表した平成29年における発生状況の取りまとめで、こんなデータが明らかになっている。

 同労基署管内の休業4日以上の労災死傷者数は前年から微減して301人だった。このうち採用3年未満の労働者が占める割合は41.2%だった。4年前の数値と比較すると6ポイント以上増加している。

 実際に昨年は、経験年数3年の40歳代女性が、食肉加工用ミンチ機に左手を巻き込み切断するといった災害事例もあったという。

 同労基署は原因として、長く続いた不況による人員削減・採用抑制のため、企業で安全衛生教育のノウハウが継承されなくなったことや、人手不足の影響で十分に安全衛生教育ができなくなったことを挙げた。

 そのため今年度は、経験の浅い未熟練労働者対策に重点を置く方針。安全作業マニュアルの作成や安全衛生教育の確実な実施を求めていく。

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