【安全衛生・お薦めの一冊】『労災医療ガイドブック』

2015.09.01 【書評】
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療養給付の範囲を解説

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 不幸にも労働災害によってケガを負ってしまった場合、診療や手術、看護などの療養は労災保険の療養給付で賄われることになる。本書は、労災保険による医療制度の全体を体系的に解説する。

 治療から治癒、社会復帰までの労災診療費の算定基準を示すほか、労災保険における「治ゆ(症状固定)」や「再発」についても説明。「自然的な経過の中で症状が憎悪して、旧傷病との間に医学上の因果関係が認められ、治療によって症状の改善が見込まれるときにも再発として保険給付が受けられる」と考え方を示す。

 さらに、症状固定後のアフターケアや義肢、電動車いすなど補装具の購入、修理に対する費用の支給基準や手続きなども網羅した。医療現場の担当者にとっての必読書だが、医療従事者のみならず、事業者や労働者が労災保険による療養の範囲を知るためにも役立つ一冊となっている。

(公益財団法人労災保険情報センター発行、TEL:03-5684-5511、A4判、200ページ、2037円+税)

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平成27年9月1日第2241号 掲載

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