人間力問われる提案業務/NTS総合社会保険労務士法人 代表社員 市川 博昭

2018.02.25 【社労士プラザ】

NTS総合社会保険
労務士法人
代表社員 市川 博昭 氏

 新規の取引先が出てきた際には、ウェブ上でその会社の内容を確認することは当然のことと思うが、会社概要のページにおいて顧問弁護士や顧問税理士が載っているケースをよく見かける。

 しかし、顧問社会保険労務士はというと、なかなか掲載されていない。社会保険労務士として非常にさびしい感がある。

 社会保険労務士にとって手続き業務などのアウトソーシングが重要なことは間違いない。しかし、それだけでは社会保険労務士の存在感は向上しない。

 人事・労務面において最近よく話題となる働き方改革、同一労働同一賃金、未払残業代のトラブル増加などを受け、企業は人事制度・賃金制度・評価制度の根本的見直しが求められているように感じることが多い。

 そのような企業の組織制度面からあり方をデザインしていく業務は、一朝一夕には対応できるものではないが、今後の社会保険労務士業の柱として積極的に関与し、「〇〇社会保険労務士が設計した人事制度である」と企業の会社案内に顧問社会保険労務士として堂々と載せてもらえるよう業務展開を図っていく必要があると考えている。

 また、社会保険労務士は弁護士や会計士など他の士業に比べて社会的認知度や待遇などが、まだまだ高いといえない。単に手続きや給与計算受託先を増やしていくだけでなく、法改正など時流をとらえ私たちのフィールドを拡大していくことが非常に大切と考えている。

 たとえば、マイナンバーやストレスチェックの制度開始の機をとらえ、本人確認作業の請負やストレスチェック実施の事務担当として活躍することも可能である。実際にクライアントへの付加サービスとして提案・実施は可能で、そのように守備範囲を広げることによりさらに社会保険労務士の認知度や報酬面のアップが期待でき、また活躍の場が広がるはずである。

 社会保険労務士は「人」を対象とする仕事ゆえ、他の士業にはない難しさややりがいがある。それは誇るべきものだ。我われが仕事をするうえで重要なのは、手続きの正確さ・迅速さ・丁寧さもさることながら、社会保険労務士自身の「人となり」であると思う。

 そのため、今後も自らの人間力を磨いていくことが重要と考えている。同時に、職員にもそのような意識で魅力ある「人」になり、クライアントから愛される社会保険労務士になってもらいたいと切に感じている。

NTS総合社会保険労務士法人 代表社員 市川 博昭【東京】

【公式Webサイトはこちら】
http://nts-sr.jp/

掲載 : 労働新聞 平成30年2月26日第3150号10面

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