【ひのみやぐら】”ながらスマホ”禁止令を

2014.06.15 【社説】

 スマートフォンは今や生活のなかに根づいているが、その利便性を上回る危険性が最近、取り沙汰されている。

 ”ながらスマホ”あるいは”歩きスマホ”といえばピンと来ると思う。

 NTTドコモが2014年3月28日に発表した歩きスマホの事故防止およびマナー向上の取組みとして東京・渋谷区の交差点で「全員が歩きスマホだったらどうなるか」という内容のシミュレーションCG動画「全員歩きスマホin渋谷スクランブル交差点」を公開した。

 青信号点灯の46秒間に「ハチ公前方面」「井の頭線方面」「道玄坂方面」「センター街方面」「原宿方面」の5方面へ向かって行く1500人の横断者がながらスマホをしながら信号を横断している。始めは小さな回避や衝突が、やがて多くの横断者が横断できず混乱につながっていくというちょっと恐ろしい映像になる。

 動画によると、ながらスマホの場合、1.5mまで接近しないと対象物を認知することができない、またながらスマホ時の視野は通常時に比べて1/20になるそうだ。

 東京消防庁が実施した「歩きながら」「自転車に乗りながら」などの携帯電話、スマートフォンによる事故の調査によると、平成22~25年までの4年間で122人が救急搬送されたという。救急搬送された人の年別救急搬送人員では、平成25年が36人と最も多く、年々増加傾向にある。

 驚くのが、年齢区分別の救急搬送人員では、40歳代が30人と最も多いことだ。スマホは若年者だけの”特権”ではない。

 工場の構内や建設現場で、ながらスマホはないだろうが、通勤時や昼休みについつい操作してしまう可能性は、否定できない。ながらスマホ禁止令を職場で徹底させたい。

掲載 : 安全スタッフ 平成26年6月15日第2212号

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