【ひのみやぐら】ワイヤーソーイング工法とは

2014.02.15 【社説】
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 聞き慣れない工法である。解体・改修工事現場などで採用されていると言われても、よく知らないゼネコン関係者や労働基準監督署員が結構いるらしい。一昨年の夏に静岡県内の耐震補強工事現場で、その工法によってコンクリートを切断時に作業者が死亡する災害が起きていたのだが、同業者以外は記憶に止めていないかもしれない。

 ワイヤーソーイング工法――ダイヤモンドを含んだロープ状の切削工具を用いた切断手法で、あらゆる形状の構造物に臨機応変に対処できるため採用されるようになった。わが国では1995年の阪神・淡路大震災時に崩壊した高速道路の撤去作業において、騒音や振動のない静的な破壊工法として注目され関西を中心に普及していったという。現在は目立って増えているとはいえないものの、今後、老朽化したインフラの改修に当たって必要性が高まるだろうと見られている。

 同工法による作業の安全性については、「防護養生さえきちんと施されていれば問題ない」とされている。死亡に至るような事故の発生頻度も10年に1度あるかないか、というのが業界の定説のようだ。但し、それはあくまでも基本的な安全措置がとられていればの話で、全国に1000社ほどある施工業者(大半の業者は数人から数十人規模)にはワイヤーソーに対する知識不足からリスクを冒す懸念が少なからずある(その一因としては、ワイヤーソーが特別な許可なしに誰でも使えて施工できることがあるらしい)。

 そのため日本コンクリート切断穿孔業協会など関連4団体は、未加盟業者も視野に置いた「安全作業指針」を作成し、災害防止と工法理解の情報として普及を図ることとした。なお、指針は冊子化のうえ小社より発行となっている。

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平成26年2月15日第2204号 掲載

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