【ひのみやぐら】フォークリフトの教育徹底を

2017.06.12 【社説】
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 某飲料メーカーの工場を取材したときのことだ。物流システムから流れでてくる飲料が入った箱を、何台ものフォークリフトが所定の位置へひっきりなしに移動させていた。複数の車両が行き交っていても、きちんと導線に従っているので、接触することがない。前進、後進をしながら車両が働いている様子は、まるでダンスをしているようで、運転者の技能に見事な仕事ぶりを感じた。

 運転者の能力をいかんなく発揮している事業場がある一方で、フォークリフトの災害は後を絶たない。出会い頭などで接触する、作業員がパレットに乗り墜落する、カーブなどでスリップし横転、運転者が下敷きになる――。というような従来型の災害が依然としてなくならない。

 フォークリフトの資格を得るには、フォークリフト運転技能講習(または特別教育)を修了する必要がある。条件によって異なるが、費用は5万円程度、日数も5日間ほどで比較的、難易度は高くはない。〝試験〟のハードルが高くないからといって、事故が多いことと結び付けるのは、本稿の主題ではないが、とにかくフォークリフトは事業場でよく見かける便利な機械だ。有資格者や稼働台数が多いのであるから当然、災害防止の主軸に置くことが求められる。

 なお、技能講習に更新手続きはない。このため、技術の進展や新しい情報などを知ることは極めて重要になる。陸災防では概ね5~6年ごとに再教育の受講を勧めているところだ。再教育に関しては、労働安全衛生法第60条の2第1項および第2項の規定に基づき、「危険又は有害な業務に就いている者に対する安全衛生教育に関する指針」が厚生労働省から示されている。

 今号、特集Ⅰでは、再教育よりもさらに一歩も二歩も進んだコマツ大阪工場と日本通運のフォークリフトの安全教育を紹介する。コマツ大阪工場は、体感教育や技能訓練のための特製コースを設置、日本通運は、社内指導員制度を設けている。

 システムはもちろん、徹底した教育で物流の〝プロ〟を育成する両社の姿勢は、見習う点が多い。

平成29年6月15日第2284号 掲載

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