【今週の労務書】『女性活躍「不可能」社会ニッポン 原点は「丸子警報器主婦パート事件」にあった!』

2016.08.29 【書評】

“主婦パート”こそ問題

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 ”女性活躍”とかまびすしい昨今、問題の焦点から目をそらすべきではないとして編まれたのが本書。非正規労働という働き方(働かせ方) がそうであり、なかでも絶対多数の「主婦パート」を理解して初めて課題解消に近付けると著者は説く。女性管理職比率の向上というトリックに惑わされるべきではないと手厳しいが、一読を勧めたい内容だ。

 本書で出色なのは、より現場の実像に迫った部分で、非正規の賃金格差を議論する際に必ず出てくる「丸子警報器事件」の当事者たちを著者が実際に尋ね歩き、事の本質をつぶさに紹介した部分などは参考になる。非正規問題を生み出している真犯人も明らかにされ、極めて読み応えある一冊である。

(渋谷龍一著、旬報社刊、TEL:03-3943-9911、1500円+税)

掲載 : 労働新聞 平成28年8月29日第3078号16面

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