【今週の労務書】『労働組合の基礎―働く人の未来をつくる』

2021.07.03 【書評】
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活動の意義を再認識

 労働組合の役割や諸活動を、法学、経済学、社会学の側面から解説したのが本書。UAゼンセンの機関誌に掲載された連載をベースとしている。

 春の賃金交渉やパート労働者の組入れなど労組が担う活動について、歴史を紐解きながら、その変遷や今日のあり方へのつながりを説明しており、その意義を改めて認識できる。近年連合や産別労組が力を入れる格差是正の取組みにも長い歴史があり、産別労組による組織拡大などを通じて一定の成果を収めてきたことなどが分かる。

 憲法から始まり労組法上どのような権利があるかなどといった法学的な話や、具体例の紹介のどちらかに偏りすぎることなく、抽象的にも具体的にもなりすぎない良い塩梅の説明で、理解しやすい。

 (仁田道夫、中村圭介、野川忍編、日本評論社刊、TEL:03-3987-8621、2420円)

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令和3年7月12日第3312号16面 掲載

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