【今週の労務書】『改訂2版 社会保険の手続きがひとりでミスなくできる本』
2025.06.22
【書評】
育休分割時などを解説
特定社会保険労務士である筆者が、社会保険の手続きの流れや実務上の留意点などを解説している。第2版となる本書では、新たに男性従業員が育児休業を取得した場合の対応などを盛り込んだ。
注目すべきは、疑問が生じやすいさまざまなケースを想定している点だ。たとえば、ひと月のなかで分割して複数回取得する場合の社会保険料の免除の考え方を紹介している。1回に取る育休日数が14日未満であっても、同月内の合計日数が14日以上であれば、その月の月額保険料は免除される、などと解説している。
必要な書類や記載事項、準備すべきことなどの一覧も掲載。索引から知りたいことを辞書のように引ける構成にしており、実務初心者も活用しやすい。
(宮武 貴美 著、日本実業出版社 刊、税込1980円、TEL:03-3268-5161)
令和7年6月23日第3502号16面 掲載