直近10年の変化に対応

　時間外労働の上限規制や同一労働同一賃金の実施、パワーハラスメント防止措置の義務化など、直近10年の法改正を踏まえ、労務管理の前提となる「働き方のルール」を解説した。

　たとえば雇用形態ごとの特徴を整理する際は、有期契約の無期転換ルールにも触れている。休日・休暇や育児・介護休業の項では、年次有給休暇の取得義務化や「産後パパ育休」の創設を踏まえ、基本的なルールを説いた。その他事項は、労働時間、賃金・給与、人事異動、ハラスメント、服務規律・懲戒、退職・解雇など。

　最終章は副業・兼業の解禁やジョブ型雇用など、多様化する働き方について紹介している。新任の人事担当者にも、基礎知識をアップデートしたい人にもお勧めの一冊だ。

　(寺島 有紀 編著、大川 麻美 著、アニモ出版 刊、税込1980円、TEL：03-5206-8505)

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