【今週の労務書】『定年がなくなる時代のシニア雇用の設計図』

2025.05.31 【書評】
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50代に“事業型”勤務を

 タイトルとは裏腹に、企業がいかに彼らを活かし、処遇していくべきかという視点よりも、ミドル・シニアに向けたアドバイスの側面が強い。著者の2人は転職支援などに携わってきたコンサルタントとシンクタンクの研究員であり、むしろミドル・シニアの実像が克明に描かれ、定年後に向けたキャリア支援策のヒントが得られる。

 たとえば“働き続けてほしい人”を増やす対策の1つとして、50歳から「プロジェクト型の働き方」ができる環境づくりを挙げる。自らの専門性を追求できるうえ、フラットな働き方を経験すれば、いずれ直面する“立場の逆転”に伴う意欲低下も防げるという。実現が難しい場合の手段として、社内の複数部署で働く制度の導入、副業・兼業をあっ旋する取組みなども提案している。

(宮島 忠文、小島 明子 著、日本経済新聞出版 刊、税込2640円)

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令和7年6月2日第3499号16面 掲載
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