【今週の労務書】『労働時間を適正に削減する法』

2016.07.13 【書評】

定額残業代の可能性探る

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 一罰百戒の標的にされたABCマートとドン・キホーテの書類送検は記憶に新しい。増え続ける過労死や精神・心疾患対策として、あるいはワーク・ライフ・バランス実現に向けた対策として国が本腰を入れ始めた長時間労働撲滅対策の象徴である。その摘発劇はテレビでも放映され、傷付いたブランドイメージの回復は容易ではない。

 同様の事態に陥らぬよう、弁護士と特定社労士のチームが著した本書は、生産性を落とさず、むしろ上げることが使命である経営者の立場で労働時間削減策を複数紹介。法令活用型や社内制度見直し型など様ざまだが、独立の章立てで「定額残業代制」の可能性を探った最終章にはぜひ目をとおしておきたい。

(労務リスクソリューションズ著、アニモ出版刊、TEL:03-5206-8505、1600円+税)

掲載 : 労働新聞 平成28年7月4日第3071号16面

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