【今週の労務書】『これからの時代のリーダー論 今、なぜ部下はあなたに心を開かないのか? 』

2014.10.27 【書評】

できる上司の落とし穴

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 本書では、統率力にあふれた「優れたリーダー」のイメージを覆すような、それでいて本質を鋭く突いた「リーダー論」が展開されている。

 リーダーに必要なのは、統率力や指導力より「人間について悩み続ける覚悟」であるという。人の育ち方は三者三様で、決してリーダーと同じではない。それを理解せず、個々のメンバーの特性を見極めないまま自分の思いつきだけで指示や指導をしたり、補佐役等を自分と同質のタイプで固めてしまうと、チーム全体への影響力をかえって減退させてしまうなど、「できる」リーダーほど陥りがちな事例が多々挙げられている。

 リーダーシップに自信のある上司が部下の人心掌握に悩んだときこそ、本書の教えが役に立つのではないだろうか。

(山川博史著、サンクチュアリ出版刊、TEL:03-5775-5192、1300円+税)

掲載 : 労働新聞 平成26年10月27日第2990号16面

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