【ひのみやぐら】現場で進むスマホの活用

2023.02.27 【ひのみやぐら】
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 安全衛生分野のIT化の波は留まるところを知らない。建設業でのICT、危険体感訓練でのVR技術、熱中症予防で効果を発揮するウェアラブルセンサーなどデジタル化は広範囲に及ぶ。

 その一連の流れにあるのが、現場でのスマートフォンの活用だ。いまやほとんどの人が所有する身近なツール。スマホを利用して労働災害防止に役立てる事業場が増えてきた。今号、特集1ではカインズのスマホ端末を使った危険予知トレーニングを紹介している。カゴ車の運搬、踏み台を使った作業など毎月10~20問の出題に対し、どのような事故が起こる可能性があるか予想させるというもの。全問を通して5分ほどで終わる。同社の店舗には約2万4000人の従業員がおり、多くがパート、アルバイトだ。たくさんの従業員に対する効率的な安全衛生教育として効果を上げているという。

 建設業に目を向けると、昨年、戸田建設が「ヒヤリポ」を開発し注目を集めた(2022年6月1日号既報)。従来は紙のKY記録表で行っていた報告を、スマホのアプリから簡単にできるのがメリットで、タイムリーで正確な情報収集が可能になった。

 また、多くの建設現場でスマホ活用が進んでいる。チャット機能で連絡を取り合ったり、悪天候時に作業中止指示を一斉送信することで、迅速な対応が図れるようになった。夏季には熱中症警報を発信するなど現場の情報発信に欠かせなくなっている。

 一方で注意しなければならないのが、スマホに集中しすぎて、周りが見えなくなることで発生する事故だ。持ち運べるからこそ便利なツールなのだが、どこでも見ることできるために、うっかりと歩きスマホをしてしまうことにより、ヒヤリハットが報告されている。「歩きスマホをして階段の段差につまずいた」「画面に集中して、後退してきたトラックに気がつかずにひかれそうになった」「立ち馬の上で作業していたとき、床においてあったスマホの着信音が鳴り出し、慌てて降りようとしたら転落した」などの事例が聞かれる。

 便利なツールであるからこそ、使用方法を誤ることなく適切に使っていきたい。

2023年3月1日第2421号 掲載
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