【ひのみやぐら】KYTは自主的な活動

2019.04.09 【ひのみやぐら】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

 安全衛生関係者でKYTを知らない者はいないだろう。いちいち解説するのも煩わしいと思われるがKはkiken、Yはyochi、TはTrainingだ。歴史を振り返るとKYTは昭和49年、住友金属工業が全員参加の安全先取り手法として開発した。以降、鉄鋼会社や関連会社に住金方式のKYTが普及していく。

 ゼロ災運動の問題解決4ラウンド法と結び付いたのが同53年のことだ。KYT4ラウンド法として実施されはじめ、同54年春ころから中災防が研修会を開催していったところ、産業界の関心を集め、製造業だけではなく建設業、運輸業へと広く取り入れられるようになった。その後、ゼロ災運動と融合したKYT4ラウンド法は現場で派生していくことになる。ワンポイントKY、1人KY、自問自答カードを使ったKYなど短時間で行うことのできる手法が考え出された。

 今号特集1で紹介する東研サーモテックが取り組むボードKYも〝進化系〟のひとつ。中災防近畿安全衛生サービスセンターが開発したもので、ひな型となるKYTボードを使い、基礎4ラウンド法で「現状把握」「本質追求」「対策樹立」「目標設定」と進めていく。フォームに沿って行うことで、慣れていない人、手順をはっきりと覚えていない人でも取り組めるメリットがある。朝礼後、短時間で行うことができ、実践的な手法といえる。

 KYTは、大声で指差し唱和、指差し呼称を行いながら作業の正確性、安全性を高め、ヒューマンエラー防止の決め手として大きく災害防止に寄与していったが、ゼロ災運動とマッチングしていった歴史を忘れてはならないだろう。ゼロ災運動は「やらせる」ものではなく、「全員参加で安全衛生を先取りしよう」というもの。その実践手法としてKYTが存在するのだ。

 「会社にやれといわれたから」というのではなく、職場の仲間のため、自分の生命のため、さらには家族を悲しませないために、自発的に行うのがゼロ災運動とKYTの出発点だ。将来、作業形態の変化などで新しい形のKYTが現れるかもしれないが、本来は自主的な活動であることを肝に銘じておく必要がある。

関連キーワード:
平成31年4月15日第2328号 掲載
  • 広告
  • 広告

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。