【今週の労務書】『会社ではネガティブな人を活かしなさい』

2022.02.05 【書評】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

社員の「幸せ」の効果探る

 従業員が幸せ(ポジティブ)になれば、会社の業績が上がる――ウェルビーイングなどと呼ばれる考え方に疑問を覚えた著者が、関連する海外での研究・実験を紹介しつつ、その効果を考察している。被験者の職業や人数、どんな作業で効果を測定したのかまで触れていくため、ビジネス書がもてはやす理論の背景を垣間みられる。

 今や避けては通れなくなったテレワークに関しても、一章を割いて取り上げた。人により向き不向きがあると指摘し、業績向上の効果の持続性には未だ不明な点が多いと語る。理想のリーダー像についても、率いる部署の業務が創造的か分析的かで異なる、とにべもない。

 各種理論の背景を紐解いていく内容は、アフターコロナの職場を考えるうえで示唆に富む。

(友原章典著、集英社刊、TEL:03-3230-6080、税込924円)

Amazonで購入する 楽天ブックスで購入する

令和4年2月7日第3339号16面 掲載

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。