【ひのみやぐら】防げ熱中症と転倒災害

2019.07.09 【社説】
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 あまりくどいと受け付けてさえくれなくなるのが〝警鐘発信地〟としては怖い。だがやはりこのタイミングで触れざるを得ないのが「熱中症」についてである。準備期間を含む「安全週間」真っ只中の今、それこそ全国津々浦々の企業が社員向けの注意喚起や具体的対策に勤しんでいよう。本誌記事も少しでも読者のお役に立っているなら本望としたい。

 とりわけ前々号(6月15日号)と前号(7月1日号)で企業が何をすべきかについて分かりやすく解説していただいた労働安全衛生総合研究所の高木元也さんは、連載「事故防止 人の問題を考える」の中で、「特効薬はなく重篤化させないことが最優先」「作業員の熱中症予防の自発性が高まるような雰囲気づくり」「調子の悪い仲間をいち早く見つけること」などの重要性を指摘。過去の痛ましい死亡事例を「教訓」とすることや、具体的応急処置法などもご教示くださっており、他のページにある企業事例と一緒にお読みいただければ、「やらねばならないこと」はおおむね分かっていただけるはずだ。

 沖縄で明けた以外、全国的には降ったりやんだりの「梅雨」モード。あの不快極まりない汗と熱気がじっとり身体全体にまとわりつく〝真の夏〟はあと少しだけ先になる。気温は平年並みが予想され、昨年みたいな酷暑にもならないという観測があるが、それで気を緩めたりはできない。

 梅雨どきと言えば「雨で濡れた地面」に足を取られかねないことも常に念頭に置きたい。ひどい場合は骨折する可能性も否定できず、同様の憂き目に遭うケースが現場の高齢者の間で増えているという。それを防止できるか否かは、本人の自覚に基づくコンディション調整と管理する側の具体的対策にかかっていよう。

 目下、熱中症と並んで対策が急がれているそうした「転倒災害」を引き起こす危険の芽が、食品メーカーのようにとかく床が濡れがちな作業現場を有する企業に限らずあらゆる会社の敷地内にもあるはずだ。今一度職場を見渡して個々の労働者に注意喚起を促すとともに、可能な限りの「段差解消」や「こまめな床拭き」などの措置を講じて実効性を高めたい。

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2019年7月15日第2334号 掲載

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