【今週の労務書】『トラブルにならない 小さな会社の女性社員を雇うルール』

2016.08.26 【書評】

長期活用へのシフトに

 本書は、今も「世帯主=男性」を基幹人材と捉えている会社をターゲットに、女性を長期活用するための態勢整備をイチから説いている。ポイントは出産・育児による休業などをあえて3大リスクと捉えている点で、法定ルールを紹介しながら、課題克服のための対応・対策を考えていく。中小企業向けと割り切っているため、受給可能な助成金などの情報も押さえている。

 女性や非正規の活用に関しては、度重なる法改正で必要な措置が増える一方で、大手企業は働きやすさをアピールして囲い込みを積極化している。性別にこだわっていたら、人手不足からは抜け出せない。遅ればせながらシフトチェンジをめざすのに、格好の入門書として勧めたい。

 (井寄奈美著、日本実業出版社刊、TEL03-3814-5161、1500円+税)

掲載 : 労働新聞 平成28年8月15日第3077号16面

あわせて読みたい

ページトップ