【今週の労務書】『働き方改革法で労務管理はこう変わる』

2018.10.13 【書評】

玄人っぽさが滲む書

 「口語労働法」で有名な版元の本書だけに分かりやすさはピカいち。おおむね全編実務家なら知っておきたいポイントを押さえたQ&A形式を採るが、「働き方改革はなぜ必要か?」といった今さらの問い掛けから始めるのではなく、「清算期間3カ月のフレックスタイム制の割増賃金の支払いは3カ月後で良いか?」のように、基礎的知識はおろか、改正法への関心がないと解けないQから始まる玄人っぽさが良い。

 不合理禁止に焦点を置きがちな派遣労働者についても、「不利」な賃金差に注意を促した辺りに著者のこだわりを感じる。

 唯一のコラム欄で「最終目的は利益を増やすこと」とサラっと触れた一文が大切な視点で、生産性向上が事の神髄であることに改めて気付かされもする。

 (岡田良則著、自由国民社刊、TEL:03-6233-0781、1100円+税)

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掲載 : 労働新聞 平成30年10月15日第3180号16面

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