労働生産性の向上が鍵/奥田社会保険労務士事務所 奥田 理恵

2018.09.09 【社労士プラザ】

奥田社会保険労務士事務所
奥田 理恵 氏

 世界遺産をめざす四国遍路! 四国八十八ヶ所霊場一番札所霊山寺がある徳島県鳴門市で開業し、社会保険労務士として中小企業の人事労務に携わり13年目になる。

 今年度から徳島県社会保険労務士会内に徳島県働き方改革推進支援センターが設置され、働き方改革の関連セミナーや個別相談会の開催、事業主や従業員から職場で起こる様ざまな問題について相談に応じている。

 相談内容は多岐にわたるが、時間外労働の上限規制、年次有給休暇の取得義務化などの働き方改革関連法案に関連する相談が増加しており、「働き方改革は社会保険労務士へ」との認知度の向上に、当センターの事業が貢献していることを日々実感している。

 企業が安定的・持続的に成長していくためには、働き方改革を通じて、女性や高齢者など様ざまな人材が就労ニーズ、ライフスタイルなどに合わせて多様で柔軟な働き方を選択できる職場環境を整備することが重要である。潜在的労働力を顕在化させ、労働生産性を向上させていく。さらに、健康を確保するためにはワーク・ライフ・バランスを改善し、長時間労働を是正しなければならない。

 長時間労働をなくすためには、上司の言動を忖度する、また上司の指示や意図を確認しないことによる余計な仕事や無駄な作業を生み出さない、やめる仕事と増やす仕事にメリハリを付けるなど業務内容を工夫して対応する必要がある。

 加えて、企業独自の価値観、仕事の仕方や習慣、ワーク・ライフ・バランスや働くということに対する考え方を含めたコンサルティングも重要となる。

 働き方改革の前後で業務量を変えず、業務効率も見直さないままでは、管理職や取引先企業にしわ寄せがいき、結果的に健康を害することにつながるため、配慮が必要である。働き方改革の成功の鍵は、労働生産性の向上とワーク・ライフ・バランスであり、社会保険労務士として拠り所となれるよう助言していきたい。

 最後に、平成30年12月に社会保険労務士制度50年の節目を迎える。

 労働および社会保険分野の専門家として確固たる地位の確立にご尽力していただいてきた先輩社会保険労務士の皆様に感謝したい。

 また、企業とともに成長できる社会保険労務士として研鑽に励み、社労士制度100年に向けて大きな一歩を踏み出したい。

奥田社会保険労務士事務所 奥田 理恵【徳島】

【連絡先はこちら】
〒772-0044 鳴門市大津町大幸字若宮の本26
TEL:088-686-0327

掲載 : 労働新聞 平成30年9月10日第3176号10面

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