12年間の総括と今後を見据えて(使用者側の労働弁護士として)/弁護士 岡崎 教行

2016.03.25 【弁護士による労務エッセー】
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使用者側の労働弁護士になったきっかけ

okazaki 当職は、平成12年3月に法政大学法学部を卒業し、平成13年11月に旧司法試験に合格、そして、第56期司法修習生を経て、平成15年10月に牛嶋・寺前・清水法律事務所(現在の牛嶋・寺前・和田法律事務所)に入所し、寺前隆弁護士(以下、寺前弁護士と略します)の御指導の下で、現在まで同事務所でアソシエイトとして勤務しています。

 司法試験に合格すると、その後、司法修習生となり、自らの進路を、裁判官、検察官、弁護士から選ぶことになるのですが(大部分は弁護士)、当職は、当初、裁判官にも憧れていました。ただ、諸般の事情から、弁護士を選択することにしました。

 そして、弁護士になるにあたって、どういった弁護士になりたいのかを想像しても、具体的なイメージを持つことができず、ただ漠然と企業法務ってものをやってみたいなぁ、できれば専門特化できるものがあればいいなぁという程度しか考えが及ばず、色々な法律事務所に回って就職活動(といいながら夕食を奢ってもらい弁護士の先生のお話を聞かせてもらう機会)を繰り返しました。

 平成14年当時を振り返ると、同期の中では、企業法務では、企業再生の分野、知的財産法の分野がとても熱く、その方向に進む方が多かったような気がします。

 そこで、はたと気づいたのです。当職の場合、24歳という平均よりも少し早く司法試験に合格したものの、学歴もそれほど高いものではなく、英語もできるわけではなく、社会人経験もあるわけではなく、いわゆる強みというものがないことを。そこで、当職は、進路を色々と思い悩み、他のみんなと同じ考えをもって企業再生などの分野に行っても、とても太刀打ちできないのではないかと考えました。

 色々と思い悩んだ結果、企業がある限り、従業員がいるわけで、労働法という分野は企業がなくならない限り常にあるのではないかと考え、労働法を専門に取り扱っている事務所はどうだろうかと思いました。ただ、当職の場合、労働法はそれまで全く勉強したことがなかったので(大学生のときに唯一単位を落としたのが、労働法でした(笑))、書店で労働法の基本的な薄い教科書を買って、読むようにしましたが、ただ読み流すというものに終わりました。

 そして、たまたま、司法修習の同期同クラスで仲の良い友人(現在は福岡で弁護士をされています)から、寺前弁護士を紹介していただき、入所が決まりました。

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