【ひのみやぐら】体感教育の外部開放を歓迎

2015.07.01 【社説】

 安全体感教育に関する問合わせで当編集部が受ける最も多い内容は、「外部の人も利用可能な研修施設を紹介してほしい」というものだ。こうした声に応え、2011年10月1日号の別冊付録で「ここで学ぼう安全体感研修 利用できる施設をチェック!」と題した企画で全国の利用可能な施設を調査した。調べてはみたものの、外部の人が利用できる施設は意外と多くはなく、全国でも6カ所しか紹介しきれていない。編集部の取材力が弱かった可能性は否定できないが、当時はまだまだ外部利用者向けの施設は少なかったように思う。

 最近は、インターネットで検索すると研修施設が増えてきたようだ。今号特集Ⅰで紹介する三井化学の技術研修センターは外部に開放している。「〝社会貢献できれば〟とのトップ決断で、研修の場として他者への開放に踏み切った」とうれしい言葉だ。東北初の施設となるユアテックの安全啓発センターも「社外一般への公開も検討したい」と前向きな姿勢を見せている。

 当編集部では何度となく、安全体感教育を取材しているが、なかでも老舗である日鉄住金マネジメントは、「さすが」としかいいようがない。「安全帯ぶら下がり体感」「回転体巻き込まれ危険体感」「吊荷落下危険体感」など定番メニューはもちろん、自社に合った教育内容でオーダーメードも可能。希望する場所に出向いて行う「出張教育」にも対応している。ベテラン講師陣が流れるような進行で、危険のポイントを分かりやすく説明する姿に〝プロの仕事〟を感じずにはいられなかった。危険感受性が高まったと参加者の評判もよい。

 安全体感教育を受けることができる施設が増えていくという流れは、歓迎すべき事態だ。

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掲載 : 安全スタッフ 平成27年7月1日第2237号

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