【ひのみやぐら】意外と多い重機の死角

2015.09.15 【社説】
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 安全体感訓練の取材をしていると、特別に参加させてもらうことがある。重機の死角を確認する体験では、移動式クレーンの運転席に座った。座席から周囲を見回すと、かなりの範囲で死角があることがよく分かる。外部から運転席を見ると、結構ガラス張りで視界が多く取られているように思えるが、実は意外とそうではないことがよく理解できた。

 死角の多い重機との接触事故を防止するため、さまざまな対策がとられている。センサーが感知すると警報ブザーやランプで知らせるシステム、重機後部にポストコーンを取付けて挟まれ災害を防止する対策、目につきやすい立ち入り禁止看板による作業区分の明確化など工夫を凝らす現場もある。知恵を絞る現場がある一方で、重機に接触して被災する事故は後を絶たないのが現状だ。

 特集Ⅱでは、東京都水道局が実際にバックホウを使って旋回範囲や運転席からの死角を確認する「実演研修」を取材した。実際に運転席に座り、後方を確認するためのサイドミラーにも見えない位置があることを知る実践的研修やバックホウのアームが死角をつくり現場に立たせていたマネキン人形が見えなくなる様子を実演した。運転者、作業員が死角の範囲を知っておくことが重要と指摘したわけだが、安全体感訓練のように目で見て肌で感じることができるのが、醍醐味といえよう。

 「建設機械による災害」は建設業三大災害のひとつで、その撲滅のため、同研修は高い効果をあげている。また、発注者が率先して行っていることにも注目したい。

 重機には見えない部分が意外と多い。決して、運転者、作業員は「相手がよけてくれるだろう」と考えてはならない。

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平成27年9月15日第2242号 掲載

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