【今週の労務書】『同一労働同一賃金ガイドライン案に沿った待遇基準・賃金制度の作り方』

2017.12.02 【書評】

1つの賃金表に全員を

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 正規・非正規や雇用形態の違いに対し、いかに合理的に賃金を決定すべきか、理論的に整理した良書だ。場当たり的な対処法を説くのではなく、ガイドライン案に正面から向き合い、これからの制度設計の具体例を提示している。

 初心者にも十分配慮した内容となっており、第1章では公的な統計を用いて正社員やパートの賃金実態が概観され、第3章では代表的なシステムである職能給、職務給の構造を解説。そのうえで具体的な対応策として、著者が推奨する「ランク型賃金表」をもとに、パート時給や再雇用者賃金の設定方法、多様な雇用形態に対応できる「就労可能賃率」の考え方を紹介する。全従業員の処遇を1つの賃金表に結び付け、処遇バランスを追求する手法は、高い説得力を備える。

(菊谷寛之著、第一法規刊、TEL=0120-203-694、2800円

掲載 : 労働新聞 平成29年12月4日第3139号16面

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