【今週の労務書】『採用・定着化の教科書』
2025.07.19
【書評】
社長自ら一次面接を
中小企業を対象とした経営コンサルティング企業が、年間1万人の応募を集めるまでに至った自社の採用ノウハウを紹介している。採用力向上の手立てとして、社長や役員が自ら一次面接を担当することを挙げた。
給与や福利厚生などの待遇面で他社との差別化が困難な中小企業にとって、応募者の「共感・共鳴」を得ることが肝要と説く。そのために、誰よりも社風を体現する社長や役員が、自ら一次面接に臨み、早い段階から自社の存在意義や未来像といった会社の魅力を語るなど、応募者の「ファン化」をめざすことが重要とした。
また「共感・共鳴」重視の採用は、ミスマッチのリスクを軽減し、定着率の向上にも大きな効果をもたらすとしている。
(みらいコンサルティンググループ 著、かんき出版社 刊、税込1980円、TEL:03-3262-8011)
令和7年7月28日第3506号16面 掲載