人に寄り添い支える 顧問業務や成年後見で/安部社会保険労務士・FP事務所 代表 安部 麻子

2023.09.30 【社労士プラザ】
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安部社会保険労務士・FP事務所 代表 安部 麻子 氏

 2018年に開業登録して5年目になる。それまでは、民間企業、医療機関、社労士事務所などで長年事務員として働いてきたため、試験合格後も社労士としてどう進むべきか迷った。

 登録しようと思ったきっかけは、合格の翌年に父親が亡くなり、さまざまな手続きをしているなかで、社労士としてできる仕事で人のために役立ちたいと思ったからだ。

 登録時の入会オリエンテーションで、社労士会が成年後見に力を入れ始めたことを知り、早速研修を受けた。以前から興味のあった終活アドバイザーの資格も取得した。

 まずは興味のあることや、いただいた依頼は何でも挑戦する姿勢で活動を始め、開業5年目の今は、顧問業務、成年後見、行政協力、支部活動と大きく分けて4つの活動をしている。

 開業してすぐに役員として支部活動に携わることとなり、会計部長を2年務めた。現在は監査として活動中である。

 支部にかかわることで活動内容をより深く知ることができ、今後必要な業務を考えたり、何より社労士仲間ができたことは私にとって大きな財産となった。

 成年後見業務は、広報活動を経てこれまでに3件受任し、現在も2件受任中である。後見人として不動産売却、家族亡き後の手続き、施設の入居などさまざまな業務を経験し、被後見人本人や家族のためにお役に立てたことを嬉しく思う。

 社労士が、年金、健康保険、介護保険などの専門知識のある士業として成年後見制度にかかわることは、社会貢献として大きな役割を果たすことになる。

 行政協力は、主に厚生労働省委託事業の働き方改革推進支援センターで、コーディネーターを2年間、現在は派遣専門家、窓口相談員として活動中である。同センターは中小企業・小規模事業者を対象に、働き方改革に関連する相談に対し、社労士が個別訪問や窓口相談などで支援している。支援を必要としている多くの企業に、センターを利用していただくことが今後の課題だと思う。

 さまざまな活動をするなかでのご縁から、顧問契約も持つようになり、主に小さい会社の忙しい経営者のために、手続き業務、相談業務などを行っている。経営者とともに会社を良い方向に導いていける、身近で寄り添える存在でありたいと思っている。

 AIの出現により奪われる仕事もあるなかで、社労士には「人間だからこそできる」業務がたくさんあると思う。私は今後も人に寄り添える社労士として活動していきたい。

安部社会保険労務士・FP事務所 代表 安部 麻子【千葉】

【公式webサイトはこちら】
https://asakuukotan.com/

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令和5年10月2日第3419号10面 掲載

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