【ひのみやぐら】グループ討議で職場活性化

2017.07.27 【社説】

 ある程度の人員を抱える事業場ならば、グループ討議を行ったことがないということはないだろう。安全衛生では、職長教育をはじめ、リスクアセスメント、危険予知活動、災害事例研究、再発防止対策の樹立と、さまざまな場面で活用されている。TBMや毎日の安全ミーティングも広義のグループ討議といっていいかもしれない。

 とくに教育では、講義を受けた後に、グループ討議を加えることで、より理解を深めることができる。さまざまな意見を交換することで知識の吸収が容易になる。また、共通の認識を図り、よりよい方向性を定めていく。

 一方、相手の意見に刺激を受けることにより、自分自身の脳が活性化され、よりよい発想の提示につながる。

 教育場面でのグループ討議では、講師(トレーナー)の指導技術がカギとなるが、同じくらい大きな役割を果たすのが、リーダーの存在だろう。自分の判断や思考をしっかりとメンバーに伝えることで理解を促し、討議のテーマについて、活発に議論し合う土壌をつくる。

 なお、リーダーは、分かりやすく上手に話すことが求められる。話し方のポイントとしては、まず、簡潔に話すことが重要といえよう。キーワードをはっきりさせ、話のなかで繰り返し使うとよいだろう。話す速さも大切で、早口すぎたり、逆に遅かったりすると、聞く側も理解しにくい。

 「目は口ほどにものをいう」という言葉があるように、話すときの視線に配慮することで、メンバーに与える印象は大きく変わってくる。同じような意味になるが、顔の向きにも気をつける必要がある。そっぽを向いていると、皆に熱心さが伝わらない。

 特集Ⅰで取り上げる住友ベークライト宇都宮工場は、毎月各職場からメンバーを募り、グループ討議を実施して、安全意識の高い職場をつくりあげている。社会的話題となった事故などを「他人事と捉えない」とする職場風土は、全従業員が安全に対する認識を共通としているからこそ、いえる言葉だろう。グループ討議が盛り上がっている様子が目に浮かぶ。

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掲載 : 安全スタッフ 平成29年8月1日第2287号

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