かかわる人たちから学ぶ/社会保険労務士・行政書士 小笠原事務所 小笠原 利枝

2021.12.12 【社労士プラザ】
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社会保険労務士・行政書士 小笠原事務所 小笠原 利枝 氏

 程よく長い会社員生活を経て、開業したのは子どもたちが2歳と0歳のとき。それから早13年が経つ。今しみじみ思うのは「子育ては親育て」であり、事務所もまた「周りの方すべてに育てていただいた」ということである。

 開業当初の無我夢中だった時を経て、つぎつぎとやってくる課題と向き合う日々を「悪くないかも」と思うことができるようになったのは開業10年を過ぎた頃だっただろうか。容赦なくやってくる様ざまな出来事は必然であり、一つひとつの出会いなのだと感じている。

 「井の中の蛙で終わりたくない」、「世の中をもっと知りたい」と強く思い開業した私は、開業してまもなく、自分がこれまでいかに会社に守られていたのかを痛感した。アポの日に、熱を出した人見知りの強かった下の子を何とか病児保育に預けた直後、お客様からキャンセルの連絡が入ったりと、小さなことでも責任の重さに押しつぶされそうになった。そしてそれらは周りの人たちのおかげで何とか乗り越えることができて今がある。

 人にかかわる「社労士の仕事」は深い、と思う。

 お客様、職員、家族をはじめ、かかわる全ての人たちに学ぶことは多い。そしてつながっている。

 仕事を通して学びや喜びを職員と分かち合うことができるのは「お客様あってこそ」であり、そしてまたお客様に寄り添ったご提案ができるのは「職員がいてくれてこそ」である。

 会社員時代に「会社に守られていた」と感じることができるおかげで、今度は自分が守る側でありたいと立ち位置を模索することができる。

 心身ともに目に見えて成長していく子どもたちの姿に我が身を見つめ直し、改めて家族に感謝するとき、働き方改革の「根っこ」は「自分自身と周りの人が幸せだと思う働き方」なのではないかと思うのである。

 先日、仕事でよく行くビルの駐車スペースで「失礼ですが車の運転がうまくなりましたね」と警備の方に声を掛けられた。行く度に親切に誘導してくれるなぁと思っていたが、それは私の運転を不安に感じてのことだったらしい。責任を持って職務を遂行してくれる警備の方のおかげで安心して駐車ができている。

 開業間もない頃、仕事でかなり落ち込んでしまった私は、娘会いたさにいつもより早く保育園に迎えに行き、娘の笑顔に救われた。仕事はまだ少なかったが、家族のありがたさが身に染みた。「人にかかわる仕事」に携わる一社労士として、どちらも大切にしたい思いである。

社会保険労務士・行政書士 小笠原事務所 小笠原 利枝【岩手】

【webサイトはこちら】
http://ogasawara-sr.net/

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令和3年12月20日第3333号10面 掲載

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