【ひのみやぐら】マンガで安全衛生を学ぶ

2021.12.10 【社説】
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 今年7月に行われた東京五輪で各国選手団入場時に掲げられたプラカードに、「あっ!」と思った人は少なくないだろう。マンガのフキダシをモチーフとしたデザインが、なんとも斬新的だった。強烈なインパクトを与えたプラカードは、マンガが世界に発信できるわが国の誇れる文化であることを改めて印象付けた。

 近年の安全衛生教育の教材やアイテムは、文字中心のテキストよりもイラストや写真などを多用したものが多くなっている。さらにインターネットなどにより、動画が活用されることも少なくない。若い人はもとより、日本語が母語でない外国人労働者にはビジュアル中心の教育のほうが分かりやすく、効果的といえよう。

 視覚的教育を生かすアイテムとして、マンガを活用しない手はない。読者諸兄は「マンガで学ぶ◯◯」といった類いの本を読んだことはないだろうか。例えば、日本史や経済は故石ノ森章太郎さんのマンガで理解したといった人もいるに違いない。その他のジャンルでもマンガをきっかけに興味を持ち始めて、いろいろ知識を身に付けていったというケースもあるだろう。イラストと文でストーリーを構成する漫画は、頭の中に入り込みやすいという特徴を持っている。

 安全衛生教育でいえば、災害事例を伝えるにはうってつけといえよう。災害の発生した状況に加え、背景にある危険要因、作業者の心理など、読む人にとって受け入れやすく、記憶に残ることだろう。悲惨な労働災害を後輩たちに伝えていくことは、安全衛生担当者の大きな使命といえるが、体験したことのない人には、なかなか伝わりにくいものがある。安全体感訓練で危険の疑似体験なども行っているが、時間も費用もかかってしまう。そんなときに、空いた時間に手軽に読めるマンガがあれば、ありがたく、頼もしい教育ツールになるといえる。

 今号特集Ⅰでは、清水建設の「安全漫画プロジェクト」を紹介しているが、ぜひ参考にしてほしい。マンガには、現場の問題解決に携わる人たちの奮闘ぶりが描かれている。

 蛇足ではあるが、本誌好評連載中の「レイくん!ご安全に」もご一読を。

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2021年12月15日第2392号 掲載

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