【道しるべ】講師スキル プロ並みとまではいかずとも…

2012.03.15 【ひのみやぐら】
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 人にものを語り教えるというのは難しい。相手が多人数ともなれば、なおさらである。こちらの話していること、言わんとしていることをどれだけ聞いているか、理解のほどはどうなのか、無反応だが大丈夫か――。教育研修の場で講師を務めた方なら、一度はこの種の迷いや不安にとらわれた経験がおありかと思う。

 しかし、教育修了を名実ともにとするには、講師の教え方いかんに負うところが大で、キーポイントにもなる。就業に必要な法定のそれであれば、単なる知識の提示・伝達だけで終わらせていいはずがない。

 そこで、受講者の知識習得意欲、向学心あるいは興味・関心を高める教え方だが、

●(講習開始時には)受講者の心を揺さぶって掴み、興味と集中心を高める。
●話す声の大きさ、間合い、速度に注意して変える。
●講義では、ヤマ場づくりを工夫する。
●身近な事例に置き換えた説明で関心を強める。
●読ませる、質問する、発表させることによって緊張感を維持させる。
●テキストを補完する資料、補助教材を用意する。
●質問などで(受講者との)両面通行を図り、一体感を醸し出す――etc。

 逆にマイナスになるのは、「抑揚なく単調に話す/テキストだけを見て受講者の目や全体を見ない/テキストをそのまま読むだけの解説/受講者の食いつきの悪い資料を配布する/一方通行で話す/テキストを要約しただけのパワーポイント使用」等々。

 以上の事項、実は三機工業㈱安全推進室作成の「スキル評価表」の一部を要約したもので、プロの講師団を志向するチーム用のチェック項目であるから細かな注文が並んでいるが、人にものを教える難しさをクリアするにはどれも留意していい内容だろう。

 新年度を迎えると、種々の教育に当たるスタッフも多い。その準備のひとつとして、前記スキルのいくつかを予行、もしくは自主トレーニングしてみてはどうか。

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平成24年3月15日第2158号 掲載

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