【ひのみやぐら】使えるチェックリストを

2021.03.29 【社説】
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 職場の安全パトロールで、チェックリストは必須のツールだ。もし、チェックリストがなければ、ただ漠然と職場を見て回るだけになり、感覚的に良いか悪いか印象で決めることになる。潜在的な危険を見落としてしまう可能性も高いだろう。

 安全衛生活動にとってチェックリストは欠かせないものだが、ただ職場に備えてあればよいというものではない。現場の実態に合った「使えるチェックリスト」でなければ意味がないのだ。

 作成は安全スタッフが中心になるとしても、ラインの管理者や現場の意見を十分に聞きながら行うことになる。チェックリスト作成のための委員会を設けるのもよいだろう。作った人だけが分かる一人よがりのチェックリストとしないため、共通認識を図る狙いもある。

 はじめは自社独自のチェックリストを作ろうと思っても、なかなか上手くいくものではない。市販されているチェックリストやテンプレートがあるので、そのまま利用するのも一つの方法だが、あくまでも一般標準的な内容なのはいうまでもない。実態を反映しているとは言い難いので、テンプレートを参考にしつつ、必要な項目を付け足したり、不要な部分は削除するなどして、職場の実情に合うようにしたい。

 チェックリスト作りに力が入りすぎると、確認項目が多くなることがあるので注意が必要だ。項目を増やすと、パトロールでの確認も複雑で時間がかかるようになり、効率が悪くなる。チェック項目は整理して、表現はできるだけ分かりやすいように心がけたい。

 また、職場は常に時代とともに変化していくので、定期的にチェックリストの更新や改訂が必要になる。新しい機械設備や道具を導入したときやそれに伴い作業方法が変わったときなどは、改めて内容を検討し、常に実態に合うようにしておく。

 チェックリストを巡視の際のお供にするだけでは物足りない。パトロールの結果をもとに、どのように今後の改善につなげていくか、検討する必要がある。安全で働きやすい職場の実現に役立つとき、真に使えるチェックリストといえるだろう。

2021年4月1日第2375号 掲載

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