『春闘』の労働関連コラム

2021.11.11 【主張】
【主張】賃上げへ向け環境形成を

 岸田政権の力が試される2022年春季賃上げ交渉の前哨戦がスタートしている。自民党政策バンクによると、成長戦略によって賃金への配分を拡大し、国民の所得水準を持続的に向上させると明言した。そのために、賃上げに対する税制支援や下請取引への監督を強化するというが、目新しい対策を示しているとはいえず、今のところ公約達成に期待は持てない。大切なのは……[続きを読む]

2020.10.15 【主張】
【主張】引き継ぐべき「官製春闘」

 各機関がさきごろ今春の賃上げ交渉結果を明らかにした。厚生労働省、経団連、連合のいずれも前年を大きく下回る賃上げ率だった。厚労省の集計では、ちょうど2.00%で、辛うじて2%台を維持したが、平成25年の1.80%以来の低さである(=関連記事)。  結局、前政権がめざした賃金増によるインフレ率2%の達成はできなかった。新型コロナウイルスの影……[続きを読む]

2020.01.16 【主張】
【主張】低過ぎる賃上げ率を憂慮

 今年も春季賃上げ交渉がスタートする。例年にも増して、賃上げには厳しい外的環境が揃っているが、わが国はいまデフレに逆戻りするかどうかの瀬戸際に立たされいる。今年こそ3%をめざす労使の取組みを強く求めたい。  春季労使交渉では、ここ6年間にわたり賃上げ率2%台前半をキープしてきた。令和元年の賃上げ率は、前年を下回ってはいるが、2.18%を達……[続きを読む]

2019.03.30 【書評】
【今週の労務書】『写真記録・三島由紀夫が書かなかった近江絹糸人権争議――絹とクミアイ』

未公開写真を多数収載  交渉当事者には不本意だろうが、「官製春闘」とまでいわれるこのご時世、労使紛争華やかなりし時代を知る者には寂しい限りではなかろうか。  右肩上がりだったあの頃との比較自体が間違いかも知れないが、有名な表題争議を扱った本書を手に、働くこと・働かせることに今一度思いを馳せてみるのもいい。  当時の組合長が所蔵していた中か……[続きを読む]

2019.02.09 【書評】
【今週の労務書】『2019年版 春季労使交渉・労使協議の手引き』

13の企業事例を収載  今年も始まった春闘は、年に1回、労使が胸襟を開いて賃金等労働条件の妥当性について話し合う、日本特有の労使慣行であるのはいうまでもない。  さはさりながら、とりわけ中小は労働組合のない企業が大半で、「うちは従業員が要求しないからどの程度上げれば良いか分からない」とする経営者も珍しくない。  いわゆる「経労委報告」が経……[続きを読む]

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