『日本型雇用慣行』の労働関連コラム

2025.05.17 【書評】
【今週の労務書】『社会に出る前に知っておきたい「働くこと」大全』

課題図書として最適  労働法研究の第一人者が「全社会人と学生・生徒の必須教養」として記した一冊。働くことに詳しい伊達(職業・年齢不詳)が社会人2年目、大学3年生、高校2年生の男女に、神楽坂や飯田橋、銀座のカフェで、議論を交わしながら知識を伝授していく、という構成だ。  内容は働くことの「意味・歴史」から始まり、「未来」で終わる。通読すれば……[続きを読む]

2022.03.03 【書評】
【本棚を探索】第8回『若手育成の教科書 サイバーエージェント式 人が育つ「選抜メソッド」』曽山 哲人著/倉重 公太朗

決断や失敗の4段階経て  若手が育たない、そんな想いを抱えている経営者、人事担当者は多いだろう。さらにコロナ禍において、新人教育がより一層難しくなっているとの現実がある。そんな方々にご参照頂きたいのが本書である。  どの企業も「若手が育たない問題」で悩んでいるが、同書によれば、若手育成において一番大切なのは自信を持たせることで、「成長した……[続きを読む]

2021.06.19 【書評】
【今週の労務書】『人事の組み立て~脱日本型雇用のトリセツ~』

逆説的に学べる基本  一知半解のジョブ型論を戒める内容は、結果として日本の雇用慣行、人事システムの基本を分かりやすく描き出している。フラットな立場からなされる解釈・講釈は、実務を知らない研究者や営業前提のコンサルタントのそれとは明らかに違う。本場のジョブ・ディスクリプションがいかに厳密さに欠けるものなのか紹介したり、日本企業の持つ人事権が……[続きを読む]

2021.04.24 【書評】
【今週の労務書】『教養としての「労働法」入門』

背景理解が視野広げる  「実務」ではなく「教養」としての労働法が学べる一冊。「役に立たない知識が役に立つ」と銘打っている。  労基法、労組法の制定過程や諸外国との比較、法解釈を示した基本的な判例を収録しており、いわゆる日本型雇用と労働法がどのような関係にあるのかが理解できる。アメリカやEU諸国との比較は、一般の読者のみならず、人事担当者の……[続きを読む]

2021.03.16 【書評】
【今週の労務書】『働かないおじさんが御社をダメにする』

ミドル活性化へヒント  刺激的なタイトルとは裏腹に、本書では今後、ミドルシニアをいかに活用するかを考えていく。著者曰く「働かないおじさん問題は、日本型のメンバーシップ型雇用、年功序列型の賃金システムの問題で、彼ら自身のせいではありません」――。70歳までの就業継続をにらみ、働き方改革を阻む守旧派になりがちな彼らへ、意識改革を促す必要性を説……[続きを読む]

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