【ひのみやぐら】ゲームで効果的な教育を

2020.11.10 【社説】
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 教育というのは実に難しい。座学的な授業は必要であるものの、何時間も椅子に座っていると疲労してくるし、疲れれば講師の話の内容も頭に入ってこなくなる。教育効果を高めるには、演習のような実体験を伴う手法もときには大切で、座学と実地訓練をうまく織り交ぜながら、カリキュラムを組むと効果的だろう。要は緩急をつけることが必要と考える。

 座学はテキストに沿って、授業を進めればよいが、実践的な教育は安全衛生担当者が創意工夫をし、知恵を絞らなければならない。今号、紹介するニチハの安全教育は、気づかせ、想像させ、工夫させ、達成感を得ることができるようゲームを取り入れた教育を行っているという。「叩いて・かぶって・じゃんけんぽん」「看板探し」「カップ麺作りの作業手順書作成」といった同社で行っているアイデアあふれる教育は、「安全の大切さがよく分かった」「何度もやってしみついたような気がする」などと受講者の好評を得ている。

 ゲーム性のある教育には、コミュニケーション能力が身につくという利点がある。グループで取り組むものならなおさらだ。コミュニケーションの基本は、お互いの立場を理解することといえよう。自分の置かれている立場と相手の考えている違いをよく理解したうえで、意見をいうことができるようになる。一緒に作業するうえで、よい職場風土づくりに生かすことができるに違いない。

 チーム内で話し合いをするうちに、指示をする能力も身につくだろう。指示は迷いなく明確に行うもの。肝心な箇所が抜けていたり、あやふやだったりすると、相手に伝わらない。ゲームを通して、上手に人を動かす能力の訓練にもなる。また、問題点を見つけ現状を良い状態に変革していきたいとする問題発見能力、現実に適用されているシステムにとらわれず柔軟に新しい考えを取り入れる思考力など職場で役立つ創造力を養うことができる。

 安全教育も受身ばかりでは受講者も飽きてしまうが、参加型の授業となるといきいきしてくる。ゲーム性ある教育を取り入れることで、緩急をつけて効果を高めていきたい。

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2020年11月15日第2366号 掲載

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