【ひのみやぐら】家族を思い安全を意識する

2020.05.12 【社説】
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 人間、何のために生きているのか分からなくても、誰のために生きるのかと聞かれれば、答えは簡単だ。最も多い回答といえば、家族だろう。配偶者、子供、両親など、家族のために、日々仕事をし、生きるための糧を得ている。

 あえて家族と答えない人もいるかもしれない。そのような人は、アイドルや俳優、スポーツ選手、ペットでも構わない。もっといえば、車など物や趣味でもいいだろう。自分が好きになった人や物があれば、そのためにがんばろうという気持ちが生まれる。人は愛なしでは生きてはいけない――書いている小職も気恥ずかしくなってしまうが、疑いようのない真実で、日々の営みに愛があるからこそ、人は生きていくことができる。

 仕事で働くすべて人は、家族というかけがえのない愛する人が、労働災害に遭うということを、どれだけ苦痛であるか想像していただきたい。精神的にも相当追い込まれるのは当然だろう。生計を頼りにしていた者だとしたら、将来のことが頭をよぎるかもしれない。1人の被災は、程度の重さにかかわらず、家族に大きな影響を及ぼす。場合によっては、本人以上に辛い思いをすることもある。だからこそ、労働災害防止は「一人ひとりが主役」という意識を持って、取り組まなければならないのだ。

 フジタが進める「まぶたの家族」運動は、自分が災害でケガをして家族を悲しませることがないように、15秒間瞑想をし、「安全に作業を行うこと」を誓う活動。毎日、朝礼の「安全コール」前と、昼礼のストレッチ後の計2回行い、家族の顔を思い浮かべながら、安全に対する意識を強化させている。「今日も一日安全に仕事をして、無事自宅に帰ろう」――このような思いを心に宿らせることで、適切な行動につなげる狙いがある。作業に入る前に、気を引き締めるという意味では、先取りの安全活動ということになるだろう。

 毎日、仕事場から帰ってくる父親、母親に子供が待つものは優しい笑顔にほかならない。子供にとっては、安全が最高のお土産なのだ。

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2020年5月15日第2354号 掲載

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