【ひのみやぐら】電動工具の知識を持つ

2019.02.12 【社説】
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 安全体感施設で、ディスクグラインダーの跳ね返りを体験したことがある。勢いよく回転するディスクグラインダーの回転部を鋼材に見立てた装置の隙間に挟むと、回転する力で腕が振られるというものだ。もし、持っていかれた腕の先に人が立っていたら、巻き添えにしてしまうかもしれないし、体勢によっては自分の足を切る可能性もある。この体験で、きちんと危険性を理解し、正しく使うことの重要性を知ることができた。実は小職、取材でディスクグラインダーを見ることはあっても、使ったことはない。とくにDIYが趣味でもなく、ほとんど初めて触れる電動工具だったが、十分に恐ろしさを感じることができた。

 ディスクグラインダーのほか、電動丸鋸、釘打ち機など建設現場で使用される電動工具は数多い。ホームセンターで手軽に購入でき、近年では休日にDIYを行う人も増えてきたことから、プロでなくとも電動工具は身近なものとなっている。コンパクトなサイズで一見、手軽に使えてしまうが、その危険性は非常に高い。使用する際には正しい知識を持つとともに、安全への意識が必要になるのはいうまでもない。

 工具によって資格が必要なものもあるが、知識を得るために取扱説明書は読んでおくべきだろう。メーカーによりさまざまな注意事項が記載されており、工具の特性を知ることで、防ぐことのできる事故もある。

 また、電動工具の回転体のスピードは驚異的で、使用中は一瞬たりとも気を抜けない。しっかりと安全に対する意識を持って、作業に当たることが重要になり、管理者による注意喚起が欠かせない。一方で作業者自身のヒューマンエラーの問題も残る。いくら「注意しろ」といってもほかのことを考えてしまい、ついつい警戒を怠ってしまうこともある。災害はこうした人間の心の隙が生まれたときに起きやすい。日常、電動工具を使っているからこそ、「慣れ」により危険の認識が低下しているといえなくもない。

 ほとんど使ったことがない人間に指摘されるのは癪かもしれないが、どうか「知識と意識」を心に留めておいてほしい。

平成31年2月15日第2324号 掲載

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