美しき求人票のススメ/Pirika Office 代表 島畑 知可子

2019.02.03 【社労士プラザ】
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Pirika Office 代表
島畑 知可子 氏

 「求人を出しても、全く応募がない」

 「働くヒト、何でこんなにいないの?」

 ここ数年、そこかしこで耳にするフレーズ。その答えは統計からみえてくる。日本の「働くヒト」人口である15~64歳の人口推移をみると、2000年に約8622万人、そして2015年には約7592万人。たった15年で約1030万人も減少した。ちなみに私が拠点を置く北海道の人口は約533万人なので、北海道約2個分という計算になる。

 かつての「働くヒト」は年金生活へ、そのバトンを受け取るはずの「働くヒト」はいかんせん人口ボリュームが少ない。だからといって、機械化やIT化が急速に進んでいるわけでもない。ゆえに「働くヒト」はこんなにいなくなったのである。ちなみに2030年には6773万人になるとの将来推計が出ている。さらに約819万人減である。

 そのため企業は「働くヒト」に関する戦略を一から見直さなければならない。その見直すべき数ある中の1つが採用である。冒頭の言葉を漏らす企業の多くは採用をどう見直すべきか分からず、呆然と立ち尽くしているように思う。そのような企業からの依頼が私のところへ舞い込んでくる。

 そこで、平成27年から支援をしている中小企業で、鮨屋を北海道と東京に5店舗経営する会社の事例を紹介したい。当該企業もずっと採用に苦戦していた。当時から働きやすい職場づくりを行い、離職者の数はほぼゼロ。それなのに求人を出しても応募はほぼゼロ。その理由は明らかで、自社の魅力と姿勢を求職者に伝えられていなかったのである。そこで求人票と採用ページの大改訂を行ったところ、現在までに正社員採用20人以上、平成30年度には初の新卒2人、平成31年度も新卒2人が内定、社員の数は当時から2倍以上に増えたのである。

 この結果に至った入り口は、まさに「美しき求人票」。条件を提示するだけの求人票で応募があった時代はとうの昔に終わり、今の時代は「美しき求人票」が必須なのである。「美しき求人票」とは「企業の魅力と姿勢を、求職者に対して伝える心を表現した求人票」のことである。美しさは人を惹きつけ、その先を知りたいと思わせる。採用ページは「その先」に位置付けられる。

 私は、「求人票は企業の履歴書である」と伝えている。採用担当者が送られてくる履歴書を厳しい目でみている以上に、求職者は厳しい目で求人票をみている。企業と求職者の立場が逆転した時代、自社の求人票が「美しき求人票」になっているかどうか、ぜひ確認してもらいたい。

Pirika Office 代表 島畑 知可子【北海道】

【公式webサイトはこちら】
https://pirikaoffice.com/

平成31年2月4日第3195号10面 掲載

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