【今週の労務書】『「すぐ決まる組織」のつくり方 OODAマネジメント』

2018.12.08 【書評】
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「世界観」の共有がカギ

 「PDCAサイクル」は既に人口に膾炙しているが、想定外の事態が起きると有効に機能しないことがある。本書は「OODAループ」という概念を導入し、変化の激しい環境に対応する必要性を説く。

 一言でいえば個々の社員が上司の指示待ちにとどまらず、自らの裁量で迅速かつ的確に動いて不測の事態にも対応し、結果的に効率的で生産性の高い組織を実現する手段である。「VSA」という言葉も登場するが、組織の存在意義やめざすべき到達点すなわち「世界観」で、これを経営者と共有できる社員を育成する人事制度等がOODAループの実践には必要とされる。

 実際に業績が向上した企業の事例も紹介されており、「働き方改革」の進め方を考える上でも示唆に富む一冊といえよう。

 (入江仁之著、フォレスト出版刊、TEL:03―5229―5750、1700円+税)

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平成30年12月10日第3188号16面 掲載

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