【安全衛生・お薦めの一冊】『「職場のメンタルヘルス」を強化する―ストレスに強い組織をつくり、競争優位を目指す』

2016.06.01 【書評】
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コストから投資に転換

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 これまで多くの企業で取り組まれてきたメンタルヘルス対策は、発生事例に対し事後的に対応を行っており、必ずしも有効といえないと精神科産業医の筆者は指摘する。本書は「健康経営」に注目が集まるなか、対策にかかる費用をコストではなく投資に転換していくことが、今後広く求められるとし、経営に役立つメンタルヘルス対策とは何かを示した。

 「改善されない『経営課題』としてのメンタルヘルス」「メンタルヘルスに対する職場での正しい理解」「コストから投資に変えるメンタルヘルス対策の考え方」「ストレスを前向きに捉える人材の育て方」「ストレスを職場の活性化につなげるマネジメント方法」の5章で構成されている。

 筆者は、対策は事前予防に力を入れるとし、そのためストレスに強い人材の育成方法を紹介。「ABC理論」や「SOC」の考え方を分かりやすく解説している。

(吉野聡著、ダイヤモンド社刊、TEL:03-5778-7240、四六版、254ページ、1600円+税)

平成28年6月1日第2259号 掲載

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