【ひのみやぐら】「傾聴」は誰でもできる

2014.10.15 【社説】

 仕事上の問題や悩みについて心のケアを担う産業カウンセラー。管理職に就いている者であれば、こうした資格を持っていると心強いだろう。もちろん、努力を重ね取得し職場で生かしている人もいる。一方で、日常業務で忙殺され、それどころではないとする人がほとんどではなかろうか。

 今号、特集ではライフバランスマネジメントの渡部卓代表に「今どきの若者と接する方法」と題し執筆していただいた。若者に対する指導の仕方、コミュニケーションをテーマとしているが、カウンセリング技法の一つである「傾聴」の方法を分かりやすく示しているのも、本稿の読みどころだ。渡部代表は、大切なのは傾聴と共感のカウンセリングマインドを持つことであり、それは誰でも心がけ次第で身につけられると指摘している。

 本稿で紹介している傾聴のポイントは9つ。「とにかく最後まで辛抱強く聴く。我慢も必要」「しっかりと目を見て、相づちをして、うなずく」「『…だけど、でも…』を途中で挟まない」「相手の気持ちが出ている単語にはオウム返しをする」「パソコン、携帯、書類を見ながら話を聴かない」「理解できなくとも受容し、共感を心がける」「自分も心を開き、率直にフィードバックする」「コーチングしようと意識しすぎない」「腹式呼吸で自分を落ち着かせてから話を聴く」――であるという。この9項目は、一見すると極々普通のことが書かれているように思われるが、普段から相手の話しをしっかりと耳と目で聴いているか。行動を振り返り、チェックしてみてはいかがだろう。

 このほか、特集では叱る前のチェックポイントや叱るときの原則などを示している。部下との関係で悩んでいる人には、ぜひ参考にしてほしい。

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掲載 : 安全スタッフ 平成26年10月15日第2220号

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