【ひのみやぐら】現場の魅力を発信する

2019.01.28 【社説】
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 建設現場は工場などとは違い、いつも人の目にさらされているといってよい。山の奥深い土木工事はともかく、現場のほとんどが街の中にあり、近隣住民や通行人などに常に監視されている。いくらきちんと現場と通行エリアが区分されていたとしても、通行人の立場としてはどんな危険があるのか不安なものだ。実際に歩行者が巻き込まれる事故が起きているのは、皆の知るところだろう。

 近年は、携帯電話やSNSの普及などで、不備があるとすぐに苦情が寄せられたり、不具合な箇所がインターネットに写真や動画入りで投稿されてしまうこともある。悪い現場の評判は、施主のイメージにも影響する。ダメージを被った施主は、二度と同じ業者に仕事を依頼することはないだろう。工事現場の監督者は、常に〝見られている〟という意識を持って業務に当たらなければならない。

 建築物、土木構造物というのは元来が巨大で目に留まりやすいもの。皆の目に入るのであれば、よいイメージを持ってもらいたい。仮囲いに芸術的な絵画や写真のデザイン、フラワーポッドの配置など心落ち着くデザインを描く現場は少なくない。仮囲いに小さな覗き窓を設けて、現場内の作業を覗くことのできる工夫もあるそうだ。今号特集1で紹介する三井住友建設八王子作業所では、5月は協力会社の子供たちが色を塗った鯉のぼり、七夕には短冊、クリスマスにはイルミネーションなど季節感ある飾りつけで道行く人の目を楽しませた。

 また、地元の小学校や家族が参加する現場見学会、工業高校の現場実習、周辺道路などの取組みもお馴染みだ。最近は家庭菜園ブームで、現場のちょっとしたスペースで野菜を栽培し、収穫した作物を近くの幼稚園などにおすそ分けするという話も聞く。積極的に外部と交流を図り、社会に向けて開かれた建設現場を目指す会社も多くなってきている。

 建設業のイメージアップのため行政、業界は必死に取り組んでいるが、そのためには常に魅力を発信する現場でありたい。建設現場は、生活に密着した場所に存在することが多いのだ。

平成31年2月1日第2323号 掲載

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