【ひのみやぐら】新人に対して「聴く」能力を

2014.04.01 【社説】

 もう何年も会社勤めをしているが、新入社員が入ってくると思うとワクワクしてしまう。これが数年ぶりの話となると、なおさらである。先輩方に笑われるのを覚悟のうえでいうと、壮齢も晩秋のような時季にさしかかり、時間の経つ感覚が異常に早くなった。26年経った「平成」という時代でさえも、時間感覚が麻痺したせいで、やけに「最近」と感じる。いまさらながらだが、大卒者のほとんどの新入社員は平成生まれ、高卒者は推して知るまでもない。この「最近」生まれた人たちが職場にくるのだ。期待高まる一方で、彼らが一体何を考えている人たちなのか不安にもなる。

 今でも「見習い」という言葉は生きているが、字の示すとおり師匠の技を盗み見て、自分の技量にするのがかつての”教育法”だった。時代が下って高度成長期などまだ、人員が豊富だったころは、教育役に適性のある人物を選んで配置することができた。

 現代はどうか。職場の安全衛生スタッフが減少するなか、わずかな人員のなかから資質のある者を選ぶというわけにはいかない。教えることが得意でない人でも、安全衛生スタッフであるからには、一定の教育技術が求められる。誰もがユーティリティープレイヤーにならなければならない時代なのだ。

 ここで、ぜひとも身につけたいのは「聴く」能力である。しっかりと話を「聴こう」とする姿勢をとることで、相手の共感を得る。上司であれば、傾聴することによって「最近」の人たちは「がんばろうかな」という気持ちが生まれるという。

 「聴く」技術を得るには、専門書を読みあさるだけではなく、機会を捉え研修などに足を運ぶのがよい。新入社員とコミュニケーションをとるには、積極的な自己研さんが必要になる。

掲載 : 安全スタッフ 平成26年4月1日第2207号

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