【今週の労務書】『「働きがい改革」に本気の上司がチームを覚醒させる』
2025.08.17
【書評】
達成感得られる仕事に
本書は、時間外労働の削減など働きやすさを追求する「働き方改革」から、社員が仕事の喜びや達成感を得られる「働きがい改革」への転換を勧めている。管理職である上司のマネジメントによって、若手社員やミドル・シニア社員、そして上司自身の働きがいを高める方法を解説している。
若手社員に働きがいを与えるためには、上司から部下へ仕事を任せる際、“仕事”と“作業”の違いを意識させることが鍵とした。指示どおりにやらせると、単なる作業になると指摘。作業を仕事に変えるには、部下の側から①作業の目的を上司に質問し、②目的に応じた創意工夫を提案し、③上司に相談したうえで承認を得るという3ステップを上司が奨励することが必要としている。
(前川 孝雄 著、合同フォレスト 刊、税込1760円、TEL:03-6383-5470)
令和7年8月18日第3509号16面 掲載