【ひのみやぐら】火災予防へ職場の再確認を

2022.03.29 【ひのみやぐら】
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 闇に包まれて赤々と燃え上がる炎と大量に舞い上がる煙は、事故の恐怖を伝えるには十分なものだった。三幸製菓荒川工場の火災が発生したのは2月11日の午後11時40分ごろで小職がニュースで知ったのは翌日だが、映像で見る事故現場に改めて労働災害の怖さを思い知った。この火災では6人が死亡、1人が負傷する事態となっている。

 同社によると荒川工場Fスタジオで従業員が火災を発見し、午後11時40分に自動火災報知機が作動。従業員の通報により、翌12日深夜から消防局により消火活動が開始され、同日午前11時10分に鎮火が確認された。

 建屋は2005年9月に竣工し、17年にわたって菓子類の生産工程を担っていた。荒川工場は操業して40年経つが、敷地内で味付乾燥機設備内のせんべい屑焼損のインシデントが複数回発生しており、その度に消防局が指導していたという。

 本稿を執筆している3月15日現在、原因は特定されていないが、悲惨な労働災害を繰り返さないためにも、業界全体として警戒を強める必要がある。「建築物などの適当な箇所に消火設備を設けているか」「乾燥設備の内部は掃除しやすい構造となっているか」「作業場に通ずる場所および作業場内に安全な通路を設け、常時有効に保持しているか」など事業場の設備などについて、今一度、確認をしておきたい。また、火災予防については日ごろからの備えが重要になる。安全管理体制では「安全管理者が選任されているか」「毎月1回以上開催されているか」などはもちろん、避難訓練計画も作成しておく必要がある。避難訓練はパート、アルバイトも参加するようにしたい。

 米どころの新潟県は、せんべい工場が多い。新潟労働局では、工場火災の重大性を鑑みて、このほど米菓製造工場に緊急自主点検を行うよう要請した。体制、教育、設備などについて不備があった場合は、改善期限の記入も求めている。

 爆発や火災災害は、衝撃的な映像からテレビニュースになりやすい。社会的にも与える影響が大きいことを肝に銘じたい。

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2022年4月1日第2399号 掲載

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