「褒めて」パワハラ防止/グランリールFP・社労士オフィス 代表 吾妻 要治

2021.08.08 【社労士プラザ】
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グランリールFP・社労士オフィス 代表 吾妻 要治 氏

 昨年の3月にそれまで勤めていた会社を退職し、愛知県名古屋市で開業した。開業後は、顧問先の開拓に加えてオンラインによる企業研修に取り組んでおり、職場におけるパワハラなどを防止するための研修に力を入れている。

 厚生労働省のデータによると、都道府県労働局に寄せられる企業と労働者の紛争に関する相談のうち、「いじめ・嫌がらせ」に関するものは、平成24年度の約5万1600件(全体の17%)から、令和元年度は約8万7500件(全体の25%)へと急増し、相談件数も8年連続トップとなっている(令和元年度個別労働紛争解決制度の施行状況)。

 実際に中小企業の諸規程などの作成や人事労務の相談を受けるなかで、使用者・管理職と一般社員との間の確執やパワハラに関する相談は多く、すでに蔓延していることを実感している。1社に長く勤めることは悪くはないが、その会社しか知らない人は、自社のルールが世の中の企業のルールだと勘違いすることがある。

 たとえば、部下を叱責し罵倒することができる管理職の方が、それをしていない管理職よりも仕事をしていると勘違いをしている経営者もいるだろう。

 パワハラが横行している中小企業では、社員の仕事のモチベーションが下がり、ES(従業員満足)を満たしていないので、お客様へのサービスも低下する。CS(顧客満足)を満たすことができない結果、業績は低下し、倒産するリスクが高まる。人手不足にもかかわらず、会社にとって必要な人材が退職するからである。また、企業訪問して社員の表情を見ると、パワハラのある会社は、あいさつや返事が暗く、働いている人の表情に覇気がなく目が曇っている傾向がある。

 私は、パワハラ防止に必要なのは、「褒める・認める・感謝する」ことと思っている。褒めるよりも罵倒した方がうまくいくと考えている経営者などがいるが、褒めることは、お世辞を言うことでも、こびへつらうことでもない。人を育てるときに欠かせない心の栄養素である。

 最後に山本五十六の名言を紹介したい。「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」。「褒める・認める・感謝する」という、この3つの心で人を育てることを教えており、史上最強の名言だと私は思う。ESの研修を実施することでパワハラをなくし、業績を向上させる研修をすることが、私の使命である。

グランリールFP・社労士オフィス 代表 吾妻 要治【愛知】

【webサイトはこちら】
https://glanrire.com/about

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令和3年8月9日第3316号10面 掲載

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