【ひのみやぐら】切れ・こすれは身近な災害

2021.06.10 【社説】
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 カッターや包丁を使っているとき、思わず指や手を切ってしまった経験を誰もが持っているに違いない。もし、ないという人がいたならば、かなり幸運な星の下に生まれたとお見受けする。日常生活のなかで、身体を傷つけてしまう「切れ・こすれ」が少なからず起きてしまうように、仕事中では身近に発生する労働災害だ。

 切れ・こすれが起きるケースで多いのは、包丁、ナイフ、カッターなど刃物を取り扱っているときだろう。例えば、段ボール箱を開けようとして、接着しているガムテープを切ろうとしたとき、持っているカッターで誤って自分の手を切ってしまう災害などが考えられる。カッターを振り上げたときや、ダンボールに引っかかって外れたのはよいものの、その先にほかの作業員がいたりすることもある。たかがカッターと思わず、十分に注意して取り扱うことが重要だ。作業員には、周りに人がいないか確認しスペースを確保して作業を行う、切創防止手袋などを使用する、使った後は必ず刃を収めるなど安全に配慮して使うよう指導する必要がある。

 鉄板、ガラス、パネルなど鋭利な部分がある物や施設や機械類の尖った箇所、ギザギザになっている所に触れて手を切ってしまうことも少なくない。鋭利な部分のある製品を扱うときは切創防止手袋を使用する。手袋のほかにエプロンなどの胴衣、腕カバーなどがあるので、作業に合った保護具を使用したい。ギザギザや尖った箇所のある施設や機械は、滑らかにする改善を実施し、安全な職場環境をつくる必要がある。

 シャーや切断機など動力によって運転する機械類も、切れ・こすれに要注意だ。対策としては、カバーが外れたままだと機械類が作動しないようなインターロック装置が効果的といえる。点検や掃除などの非定常作業でケガをしてしまうこともみられることから、作業手順書の整備や教育が欠かせない。機械類に起因する災害の場合、軽微な災害にとどまらないことがあるので、しっかりと安全対策を施す必要がある。

 切れ・こすれの原因は、職場の至る所にあるといってよく、作業するうえではもっと注意を払いたい。

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2021年6月15日第2380号 掲載

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