【道しるべ】安全10原則 “バイブル”の例に倣ってみては

2011.01.01 【社説】
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 ① すべてのケガおよび職業病は防ぐことができる。

 ② マネジメントはケガや職業病防止に直接責任がある。

 ③ 作業に伴うすべての暴露は防止することができる。

 ④ 安全に働くことは雇用条件の1つ。

 ⑤ 従業員が安全に作業できるよう十分に訓練する必要がある。

 ⑥ 安全監査の実施が必要。

 ⑦ すべての欠陥は直ちに是正しなければならない。

 ⑧ 従業員は、安全プログラムの中で最も重要な要素。

 ⑨ 業務外での安全は、安全への取組みの重要な一部分である。

 ⑩ 安全であることは会社や個人にとって引き合う。

 ―以上は「デュポンの安全10原則」。昨年インタビューで伺った三井・デュポンポリケミカル㈱千葉工場の弓家田洋一工場長からは「デュポングループの安全のバイブル」であると聞かされた。

 「すべての災害は防げる」と断言することから始まり、マネジメントの責任の重さ、従業員が安全に働くことの重視、それと並行しての十分な訓練の実施、欠陥の迅速な是正、従業員を最も重要な要素とした安全衛生プログラムの策定、監査実施の必要性等々を謳った諸原則は最後に、安全最優先の施策の実践が、会社にとっても社員個人にも益するところ大と断定する言葉で結ばれている。

 ここに凝縮されたポリシーは、200年に及ぶデュポン社の操業実績、社員の体験などから生まれたものだというが、この安全哲学の存在は、事故災害防止への取組みを信じて疑わないものにするのではないかという気がする。もちろん、安全管理も人のする営みである以上“信仰”だけでは対処できない事象に直面するとか、他の生産現場と変わらない雑多な課題を抱えながら業務をこなさねばならないというのが現実なのだろうが、気持ちの中心に「災害は防げる」の自負と確信とがあるとないとでは、事に当たる意欲に違いが出てこよう。

 弓家田さんの工場では安全原則の唱和を日常のこととしていて、ここ10年というもの災害発生を見ていない。

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平成23年1月1日第2129号 掲載

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