『職務給』の労働関連コラム

2025.07.24 【主張】
【主張】新人定着へ能開主義回帰 NEW

 人手不足の解消というより新陳代謝を急ぐ有力企業によって、新卒採用市場は今やVIPルームと化した。20万円台半ばの初任給は最低レートとして高過ぎるし、インターンシップによる先行投資も、付け焼刃ではリターンが望めない。従来以上に新人をいかに定着させ、育て上げるかが問われるなか、一部では能力開発主義を強化する取組みも増えてきている。  福祉用……[続きを読む]

2025.05.03 【書評】
【今週の労務書】『人的資源管理 事例とデータで学ぶ人事制度』

施策の“連動性”理解へ  学者、研究者が執筆した本書は、社員格付け、要員管理、人事評価、賃金管理などの計12項目から、人的資源管理とは一体何なのかを説いたもの。労使コミュニケーションやフリーランスなど、今日的な話題も押さえている。  社員格付けの仕組みが「能力」と「職務」のどちらに基づくのかで、賃金は「能力給」か「職務給」に分かれる。給与……[続きを読む]

2024.09.12 【書評】
【書方箋 この本、効キマス】第81回 『賃金とは何か 職務給の蹉跌と所属給の呪縛』 濱口 桂一郎 著/金子 良事

「政労使」の意義を後世に  『賃金とは何か』が岸田文雄総理の退陣に間に合った。流行りのジョブ型雇用の言葉の生みの親で知られる著者の最新刊である。「ジョブ型雇用」は著者の意図せざるところで展開してしまった感もあるが、「メンバーシップ型雇用」とともに人口に膾炙しやすかったこともたしかである。本書の序章でもこのふたつの概念を使った見取り図を描い……[続きを読む]

2024.06.20 【主張】
【主張】動き出す「三位一体」改革

 政府は、今年の骨太方針の原案と、新しい資本主義の実行計画の改訂案を明らかにした。いずれもデフレからの完全脱却に向け、構造的な賃金引上げをめざす「三位一体の労働市場改革」の加速を謳う。  三位一体の労働市場改革の指針が策定されてから1年余りの間に、リスキリングの促進を目的に雇用調整助成金の見直しが行われ、運用が始まっている。能力向上支援と……[続きを読む]

2024.05.16 【主張】
【主張】ジョブ型移行は運用が鍵

 岸田文雄内閣総理大臣は5月9日、自ら議長を務める新しい資本主義実現会議の後、今夏にジョブ型人事指針を公表すると語った。多数の企業の事例を集め、導入目的や雇用管理、導入プロセスについて具体的に明らかにするという。昨年、三位一体の労働市場改革の指針で「多様なモデルを示す」とされていたものが、ようやく形として示される。  指針の策定作業を進め……[続きを読む]

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