【ひのみやぐら】スポーツと職場の安全

2019.05.27 【社説】
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 UAゼンセンという産業別労働組合が最近催した「スポーツシンポジウム」を傍聴してきた。スポーツに参加すれば精神面も含めて健康になり、職業人生の延伸や医療費削減、ひいては企業や日本全体が元気になる――そんな考えで同産別が数年前にまとめたスポーツ政策を社会全体に広めていくにはどうすればいいか、専門家などを呼んで話を聞いたりする集会である。

 安全衛生も「健康」が大前提であるのは言うまでもない。不健康な体では注意散漫になって現場で不安全な行動をとりがちだし、不健康とまでは言えなくても、妙に体が固かったりすれば、おそらくケガなどもしやすいはず。スポーツと聞いて「ハードルが高いな」と感じる人は、肩肘張らずに取り組めるストレッチなどでも良い。筋力をつけたり、体の柔軟性が増したりすれば、不意の動作や多少無理な姿勢をとるなどしても、ギックリ腰や、ふらついて転倒するようなアクシデントに遭いにくくなる。

 職場で安全に関するルールを守るのは当然だが、そのためにも必要になる基礎的な体調管理、コンディション管理についてもっと積極的に会社側から社員に働きかけてもいい気がする。

 「スポーツ」というのはそんなときの好材料になり得る。ちょっとした運動でも悪くはないが、ここはひとつ「スポーツ」といきたい。それもできれば団体競技。世界中で注目され、先のシンポジウムでも紹介していた「コーポレートゲームズ」への参加を考えてみるのはいかがか。詳細はhttp://asiapacific.corporate-games.jpをご覧いただきたいが、要は見知らぬ団体同士の競技トーナメントだ。会社の同僚らで参加するケースが多いらしく、運動不足解消は当然、職場のチームワーク形成にも大いに貢献することを紹介していたNHKの番組を観た方もおられよう。

 人手不足で売り手市場の今、職場の仲間を一人たりとも失う余裕はない。ケガで数日休まれるだけでも会社にとっては痛手だ。経営側として安全衛生措置を抜かりなく施すと同時に、社員各人にはこれまでにも増して自らのコンディションに気遣うよう促すことを提案したい。

 運動不足が原因で毎年5万人が亡くなっているというスポーツ庁の調査もある。働き方改革で削り出した時間をスポーツに充て、安全衛生水準の向上を目指すのもありだ。

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2019年6月1日第2331号 掲載

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