組織化・共同化で信頼確保へ/秋田県社会保険労務士会 専務理事 工藤 韶貢

2012.07.09 【社労士プラザ】
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 社労士は開業しやすい資格といわれる。事務所は自宅、電話は携帯、コピーはコンビニ、パソコンぐらいは誰でも持っているし、さし当たりまとまったお金も不要というわけである。

 現在我われの対象としている企業、そしてそこでの労使関係は、グローバルな競争社会の中で一層その変化が加速している。商業の世界では、零細小売店や商店街が壊滅的な状態にある。雇用面では、かつての伝統的な終身雇用制度も現在では大きく崩れ、非正規型の労働者が3割を超えようとしている。

 商業については、人口の減少も一因ではあろうが、本質を突く答ではない。田舎であっても商店にはかつて“文化”があった。今までみたことのなかった商品や楽しい商品があった。今は情報端末の発達で、不勉強な商店よりお客の方が新しい商品・便利な商品・楽しい商品を知っているし、専門知識にも優れている。小売店とお客の立場が逆転しては、もはやその小売店の存在意味はない。

 我われ士業も同じといえる。企業がグローバル化し、高度化しているのに我われの姿はどうか。自宅(事務所)型、携帯電話一本型、一人親方型…。士業資格はもちろん一身専属資格であり、個人に付与されたものである。しかし、自身の健康問題を含め、リスクへの対応や危機管理に限界はないか。クライアントの要求がさらに複雑・高度化していくであろうグローバルな競争社会のなかで、より高度な知識の習得研鑽も含めて、個人規模で対応は万全といえるであろうか。

 代行業務・手続業務などはソフトの発達などにより、慣れると相当程度企業自体でこなせるようになってきた。また、情報端末の進化により、一般人でもかなりの高度な知識まで得ることが可能となっている。役所のホームページも充実し、申請様式・届出様式はダウンロードで簡単に入手でき、さらに記載要領についても実に分かりやすくなっている。

 こうした環境変化に対する今後の1つの対応方法は、組織化・共同化・法人化ではないか。クライアントからの絶対的な信頼確保に向けて、高度な専門化集団として、そしてまたその牙城として、プロ集団としてふさわしい“らしさ”を構築していく努力が不可欠であると信じて止まない。

秋田県社会保険労務士会 専務理事 工藤 韶貢【秋田】

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平成24年7月9日第2880号10面 掲載

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